トップページ>公開陳述書
第2-4
5 3月28日のお昼過ぎにお葬式をしました。私は、お父さんが死んでしまった時には一緒にいなかったと思っていましたが、実際は一緒にいたそうです。
私の記憶だと、気がついたら、お母さんやおばあちゃんたちが慌しくお父さんのお葬式の準備をしていたと思っていました。
何しろ、まだ4歳だったので、全然覚えていないのです。
お葬式の日、私はお母さんと一緒に、お父さんが乗っている霊柩車に乗りました。
弟と、お葬式に来ていた親戚の人は、別の車で移動しました。小さかった私は、お父さんが死んでしまった実感がまったくありませんでしたので、火葬場の機械の中に入っていくお父さんを見て、お母さんに「お父さん、どこに行っちゃうの?お父さんは、死んじゃったの?」と聞きました。
お母さんは私にこう言いました。
「お父さんは、天国に行くんだよ。」と。
私は、「そうかぁ、お父さんはあの機械からお空に向かって飛んでいくのかな?すごいなーお父さん。」と思っていました。
それが、お父さんとの最後の思い出です。