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第五-49
98 その後、6月18日と23日にもWさんに会い、調書を完成させました。
事情聴取をしている間、Wさんは口癖のように「この事件に犯罪性はない。」と言っていました。
また、私たちの様子を見て、「この子達は虐待された子供ではない。」ということも、ずっと言っていました。
警察や児相だけでなく、私たちに実際に会い、顔を見、話をした人は皆そう言います。
具体的に、あの紀藤弁護士らが、私達のことをなんて言って通告をしてきたのか、どう告発をしたのかは知りませんが、紀藤らの言う通告や告発で言っていることと、事実は全くかけ離れたものだということは、わかっていただいています。
一時保護所にいた頃は、私たちは完全に拘束された身で、誰を信頼したらいいかわからない状態で、本音をぶつけることなく、過ごしていました。全く虐待などされたことがないのに、虐待された子供としてレッテルを貼られ、日本中の誰もが、私達のことをそう見ているんじゃないか、と思うほどでした。
疑いを晴らすために真実を言うべきか、言わざるべきかという葛藤の中、本音を言いたくても言えない辛さはとても大きいものでした。黒磯警察との事情聴取で、やっとその鬱憤の幾ばくかでも晴らすことができました。初めて思う存分、自分たちに虐待など欠片もないこと、この事件がすべて嘘であること、思いっ切り言ってこれたからです。
警察と検察が出した結果は、「真実が明らかになった」当然の結果です。