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第五-31
71 4月13〜18日ごろ、 県北児童相談所のケースワーカーのTNさんが来て、少しだけ話をしました。
ケースワーカーとは、簡単に言えば私たちのこれからについて、一緒に考えて、場合によっては手助けをするような役目だ。ということをTNさんから聞きました。
私は、自分の希望するように、事が進まず、とてもショックを受けていること、ホームオブハートのぶたママさん、MASAYAさん、母達は無事なのか、どうか教えて欲しい、とTNさんに尋ねました。
「ぶたママさん達は、元気だよ。」とTNさんは答えてくれました。
「ブーちゃんマンは人の事をよく気遣う。それはとてもいいことだけど、今は自分のことだけを考えていてほしい。」とまたITさんと同じような事の繰り返しを言われ、別れました。
「やっぱりそうだ。児童相談所の人たちは、皆、紀藤弁護士のでっち上げを信じきっていて、それこそ「洗脳」されてしまっている。これから、どうやってこんなにも紀藤の言うことを信じているこの人達の誤解を解いていけばいいのだろう」と、私は本当に絶望の淵にでも立たされているような思いで、私に何ができるのかしらとTNさんを見送りました。
72 4月16日、この日は心理テストが始まりました。心理テストの内容は、ロールシャッハのテストです。ロールシャッハのテストとは、インクの絵が何の絵に見えるのかを問うテストです。
無造作に描かれた様々な柄の絵を見て、それが何に見えるのか、たとえば「人の顔」に見えたとします。どうして「人の顔」に見えたのか、その理由を話します(たとえば「ここが「目」に見える。」とか。)。そして、他には何に見えるのかと聞かれて、思ったことを言い、次の絵に進みます。カードの種類は20種類程あったので、かなり時間がかかりました。この後、「男の子の絵」、「自分の絵(女の子の絵)」、「人・家・木を描いた絵」を描きました。「人・家・木」の絵のことは昔テレビで見た記憶があり、有名な心理学のテストであることは知っていました。
私は懐かしいホームオブハートのスタッフの皆が働くオフィスと、住む家をイメージして、大きな木が立ち並ぶ中に、オレンジ色の大きな家、その家の窓から手を振っている自分の姿を描き、心理判定員のITさんに渡しました。
きっと、この絵を見ても、児童相談所の人たちは、私のことを何にもわかってくれないだろう。何も伝わらないだろう、とうすうす感じていました。
紀藤らに、テレビに洗脳されきった人達が、ニュートラルに私達のことを見ることなど、決してできないということを、これまでに散々思い知らされていました。
次に、知能テストです。内容は、おそらく一般的な知能テストと同じように、見本と同じ図形を似たような図形の中から探し出したりするのに何分、例題を出して、答えを出すまでに何分というような内容です。心理テストでだいぶ時間が経ってしまったので、知能テストは途中で終わりました。絶望的な気持ちで、ITさんを見送ったのは、これで何度目でしょうか。
そもそも、何でこんなテストを受けなくてはならないのか、私の人生は本当にどうなってしまったのか、と何度暗く思い、嘆いたことでしょうか。このテストを受けるまでの面会で、私は散々、ITさんに真実を話したつもりです。
それだけでも十分な筈と思いましたが、今度はテストです。心理判定員の人が現れるたびに、「今度こそは。」と期待しても、すぐにその期待は裏切られ、失望の中、プレイルームに戻る。そんな生活の繰り返しで、私は「もうこうなったら、テストだの検査だの、どんなものでもいい。私が虐待されていないことを証明してやるぞ!」と、自棄(やけ)になっていました。