子供たちからの声

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第五-35

79 ここで、少し長くなりますが、一時保護所に保護された子供達についてのエピソードを書いておきたいと思います。
児童虐待を受けた子供達にとって、一時保護所の存在は、生命(いのち)を取り留められる唯一の存在になり得ると思います。
しかし、一時保護された子供が、皆幸せな暮らしを取り戻して、保護所を出て行ったかというと、残念ながらそうではないように思います。
妹1がいちばん仲良くしていた子に、お父さんが拘置所にいて、実のお姉ちゃんとは離れ離れ、唯一お母さんと暮らしていた子がいました。ある日学校に行ったら、お母さんは精神病だからという理由で、学校からまっすぐ保護所に連れて行かれてしまったそうです。
その子はある日の夜、布団の中で泣きながら、「本当は、お母さんと一緒に暮らしたい。確かにお母さんは病気で、病院にも通っているけれども、普段は普通だもの。たまーに、おかしくなるだけで、いつもその後、「ごめんね、ごめんね、またあんなこと言っちゃって…本当にごめんね…」って謝ってきて…本当はやさしいんだよ。それに…お母さんがいなくなっちゃったら、私にはもう誰もいないから…。」と話してくれました。保護されることに、それはそれで理由はあるでしょう。
でも、その子の「お母さんがいなくなっちゃったら、私にはもう誰もいない」という言葉は、私の心にぐさりと刺さりました。
その気持ちは、とても切ないものでした。この世で、自分のお母さん以外にはいない、そんな気持ち、痛いほどにわかります。結局、その子は、家に帰ることはなく、児童養護施設に行くことになってしまいました。
そのお母さんとは、一度も会えないまま、行ってしまったのではないかと思います。

5月の下旬、私と1歳しか違わないお兄さんが保護所にやってきました。その子はお父さんに暴力を振るったために、保護所に連れてこられた、と言っていました。
そのためか、ある時間になると保護所の先生から精神安定剤をもらっていました。ところが、髪を金髪に染めた、いかにもヤンキー風な見かけに寄らずに気さくな性格で、小さい子達からの人気は絶大なものがありました。
その子は既に就職していたので、勉強時間には頭にタオルを巻いて、一生懸命グラウンドの草取りをしていました。
保護所に来てから1週間が過ぎる頃、些細なことから課長さんを殴ってしまい、すぐさま現れた警察官にとり囲まれて、保護所から出て行ってしまいました。彼の普段の姿を知っている保護所の子供達は、突然起こった出来事に驚きました。私は、警察官に囲まれた姿が、児童相談所で最後に見たぶたママさん達の姿のようにダブってしまい、本当に胸が痛くなりました。

私が保護所にきたばかりの頃、茶髪で、いつも腕を組んでソファーに座っている、ちょっと怖そうな雰囲気のお姉さんがいました。
そんな彼女の姿を見た私は、あまり関わりを持たないようにしようと、なるべく離れた場所にいました。
しかし、初めての給食の時間、席順は2人向かい合わせでした。そして、誕生日順に並ぶことになっていましたのが、そのお姉さんは17歳で一番年上、その次に年上なのが私でしたから、なんと一緒の席で向かい合ってご飯を食べることになってしまいました。私がおそるおそる「よろしくね。」と言うと、彼女も、「よかった。今まで人数が奇数でさあ、一人で寂しかったんだよねー。よろしくね。」と笑顔で答えてくれました。見かけと実際のギャップにちょっと面食らいましたが、あの思い出したくもない、私達を家から引きずり出したあの4月7日の騒動のために、どんな人に対しても不信感を持つようになってしまった自分のことをとても恥ずかしく思いました。しかし、彼女は一向に食事を食べようとしません。と言うより、本当に少しずつ、押し込むように食べているのです。私自身もあまりの精神的なショックで、まったく食事がのどを通りませんでしたが、彼女はそれ以上の食べなさ加減でした。あまりの彼女の様子に、「どこか、具合が悪いの?」と彼女に聞くと、「…いや、食べられないの。」と答えました。なんと彼女は拒食症だったのです。
どんな事情か知りませんでしたが、おそらくは、よほどのストレスの中で暮らしていたのでしょう。保護所に来てから、少しは食べられるようになったとは言ってはいましたが、ほんのわずかしか、食べていません。
逆に保護所に来たことで、これまではあんなに食べていたはずの食欲が、ほとんど失せてしまった私には、信じられないことでした。
よく見ると、彼女の顔はこけていて、身体もガリガリに痩せています。
同じように、食事が食べられなくて、痩せてガリガリになって死んでいった父のことが思い浮かび、なんとか彼女の身体を治さないといつか死んでしまうと、とっさに思った私は、彼女のサポートをすることを決めました。次の食事の時間、彼女に「これだったら食べれる。というものは無いか。」とたずねました。ひとつでも彼女が食べられるものがあれば、自分の分を分けてでも、食べさせるつもりでいました。幸いにも、彼女はマヨネーズが大好きで、それさえかければ大分食べられるようになるとのことでしたので、給食のおばさんにマヨネーズを借り、彼女はようやく、半分ぐらいまでは食べられるようになりました。
しかし、数十分後、「やっぱり吐いちゃった。」と暗い表情でトイレから帰ってくる彼女の姿に、ますます死んだ父の面影が浮かびました。私達はこれまでの家に戻るという、自分達の幸せを取り戻すのに必死でしたが、食事の時間は彼女が無理なく食べられるように、必死でサポートを続けました。
ある日、給食のおばさんからマヨネーズを借りることが禁止されてしまいました(これも、なにもなければ自由にできることですよね。)。
でも、私と彼女でどうにか陰で給食のおばさんを説得し、こっそり分けてもらうことに成功しました。命に関わることですもの、問題はないと割り切りました。それから2週間ほどで、彼女は家に戻ることが決まり、保護所を退所していきましたが、最初の食の細さが嘘のように食べられるようになり、吐き戻す回数も少なくなりました。今でも、彼女は元気でいるかしら、ちゃんとご飯を食べれているだろうかと、ふと思い出すことがあります。

当時自分達のことで頭が一杯の私が、どうして見ず知らずの人のサポートに全力を尽くさずにいられなかったのかと言うと、父を亡くした時の辛い体験もありますが、MASAYAさん、ぶたママさん、松田賀江さんの絵本から学んだ、「共に生きること」はどんな逆境の中でも貫きたい、そんな思いだったと思います。当時は、あまりよくわからなかったのですが、無意識にも彼女のことを助けずにはいられなかったのだと思います。
逆に言えば、父との生活、父への思いがなければ、彼女のことなどどこ吹く風で、自分が先に保護所を出ることだけに躍起になるような人になっていたと思います。私は、父との体験、父への思い、父の私に対する思い、そしてホームオブハートに来て、沢山のことを学んでいること、そしてこの人生を選んで本当に良かったと思いますし、私達が、ホームオブハートと出会うきっかけを創ってくれた父のことを、心から誇りに思っています。

このほかにも、小遣い稼ぎにシンナーを売っている子、小学生の頃から暴走族に入っていた子、お父さんに髪を引きずりまわされるなどの虐待を受けた子等々、この2ヶ月間には、本当に沢山の人生を生きてきた子供達と出会いました。子供達は夜、居室に帰ると必ず「自分がどうして保護所に来ることになったか。」を話題に、おしゃべりをして盛り上がっていたので、いろいろな子がいること、いろいろな家庭があることを知りました。保護所のルールとして、自分の生い立ち、住んでいる場所などを話すことは「保護所だけの関係」として禁じられています。
でも居室には先生がこないので、ここぞとばかり、「ねぇ、どうしてここに来たの?」、「私はね〜。」と話し始めるのです。
私は、同じ居室の女の子達の話を聞いて、先ほどの拒食症のお姉さんだけでなく、それぞれの子供達が皆、余りにも凄い過去を背負いながら生きている、その現実に本当に心が痛くなり「それは本当に辛かったね。今度は幸せに暮らせたらいいね。」としか、言えませんでした。「ブーちゃんマンってさあ、なんでここにいるのか、本当にわからないよねえ。家出したことなんか、ないでしょ?」、「警察に捕まったわけじゃないんでしょ?」、「いいなあ、ブーちゃんマンは。私、ブーちゃんマンの妹に生まれたかったよ。」と、女の子達に羨ましがられてしまいました。



第五-36へつづく

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最終更新:12月18日

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