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第3-4
7 それから私は毎日、口癖のように「学校って何で行かなくちゃいけないの?」と問い続けましたが、お母さんの答えが変わることはありませんでした。
しかし、学校では、いじめがなくなるどころか、エスカレートしていくばかりです。私は、『もう、我慢の限界だ!!』と思い、4年生の一学期くらいの頃に、「私、学校になんか行きたくない!!学校を辞めたい!!」と言いました。
お母さんは「だから、そんなの出来るわけないでしょって言ってるでしょう!!何回言わせれば気が済むの!学校には行きなさい!!」と怒鳴りました。
私は泣きながら、「だって、学校に行きたくないんだもん。学校に行かない!お母さんはシャーマンのことを愛していないの??!!」と言っても、「皆も行ってるでしょ!!」と、怒鳴り返され、私の気持ちなんて、ひとつもわかってくれませんでした。
次の日、もう一度お母さんに「学校行かない!!ぜっったいに行かない!!」と叫びました。
お母さんは顔を真っ赤にし、口をへの字に曲げ、「いいかげんにしろ!!行かなきゃ行けないものは行かなきゃだめって言ってるでしょ!!そんなシャーマンちゃんなんて、大嫌い!!」と怒鳴りました。
何にもわかってくれない、聞いてもくれないお母さんに呆れ返った私は、「もう!!分かったよ!!!!もう、いいよ!!」と、そっぽを向きリビングで泣きじゃくりました。
もうどうにもならないぐらい、カンカンに怒っていた私は、『やっぱり行きたくない!!』と、立ち上がって、台所に立っているお母さんの所へ行き、もう一度「お母さん、やっぱり学校に行きたくない。」と言いました。
ですが、お母さんは変わらず、「まだ言ってるの!?学校には行きなさい!」と答えます。
8 『何で私の気持ちを分かってくれないの!?』私の思いを、全くわかってくれないお母さんに腹を立てた私は、「お母さんは、シャーマンの気持ちをちっとも分かってない!!」と叫んで、お母さんの横にある扉にとびつき、包丁を取り出して、お母さんにつき付けました。
「お母さんなんか、殺してやる!!」
私はお母さんを、睨み付けました。
ふと気がつくと私の後ろには、弟が立っていました。
お母さんは、ビックリした顔で呆然と立ちすくんでいました。
しばらくしてお母さんは、目に涙を一杯ためて、「ごめんね。シャーマンちゃんが刺したかったら刺していいよ。」と悲しそうに言いました。
私は、ショックでした。
まさか、お母さんがそんなことを言うなんて、信じられませんでした。
もっと怒られると思ったのに…。
『お母さんに悪い事をしたな。お母さんも、学校に行きたくないと言っている私達に悩んでいるのだな。』と、初めて気が付きました。
私は「お母さん、ごめんなさい。」と言って、包丁をお母さんに渡しました。お母さんは、包丁を受け取って、包丁入れにしまった後、私と弟を抱きしめてくれました。
「シャーマン、ごめんね。辛い思いをさせて。K、ごめんね。寂しかったね。ごめんね。」
この時初めて、私は涙があふれて、止まりませんでした。